南青山O邸:Rの壁
たまには社内での仕事も。今日は事務所で工作中。
スチレンボードという発砲スチロールを紙で挟んだ模型用材料を切ったり貼ったりしつつ・・・
途中経過・・・
社内の仲間が「ジャンプ台作ってるの?」って・・・違います(笑)
今回のお客様はこれまでに数々のインテリア雑誌などをご覧になられていて
作りたいイメージがある様子。 気になる雑誌などのイメージ写真をたくさん見せて頂きました。
そのなかで「浴室はこんなの作ってほしい」と見せて頂いた写真。
壁床天井すべて丸いモザイクタイルで仕上げてあり、部屋の角部分が緩やかなRとなっている・・・
なるほど・・・これはおもしろい。ちょっとワクワク。(現場の人は嫌がるだろうけど・・・)
いいじゃないですか、是非やりましょう!お話を聞いてスケッチを描いたのがこんな感じ。
で、先ほど作ったものに実物のモザイクタイルを貼って・・・
一番手になじむRの大きさを検討する為に模型を作っていたのです。
我々は工事屋なので模型を作りながらも
現場でかたちを作るときの具体的な工法が頭をめぐります・・・
既製品の下地コーナー材は使えるかな?
佐官用の面木はどうかな?
模型を作ってみるとそれだとRが小さいな。
じゃあ木下地で組もうか?ちょっと大変か。
いや、佐官で作った方が手間がかからないかな?
なら大工さんにはこう指示しておいて佐官屋さんには
こんな指示をすれば良いかな・・・
お金を出すのはお客様です。当然限りある予算です。
何かをすればその分何かが出来なくなる事もある。
部分部分でなく全体をイメージしながらバランスを損なわないよう
しっかりとコストを想定しながら進めないといけません
このあたりは豊富な工事経験がものをいいます。
こうやってRの大きさも決めていよいよ造作工事へ。
出来上がりがとっても楽しみ。