誰も試してないならやってみよう

常になにかにチャレンジしておきたいものです。
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一応「labo」(=Laboratory=実験室/研究所)などと名乗る以上、
常に現場で実験を試みつつ新しい素材や施行方法を模索しています。
アイデアはお客様からのご要望に答える過程で生まれるものも有り、そんな一つをご紹介。


サニタリー周りの改修工事にあたってのお客様の要望は・・・
「浴室のドアはフレームの無いガラス扉(テンパードアと言います)にしたい!」
というものでした。よくわかります。あこがれますよね。
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で、現地確認に行くと購入されたお部屋は既にリフォーム済みでまっさらなユニットバスが入ってました。
「壊すのもったいないけけどなー」と思いつつ確認するとユニットバスの四方は
コンクリートの壁に囲まれていて在来浴室にすると今より狭いお風呂になってしまい
コストを掛けるメリットがあまりない。。。
しかしお客様はそれを理解しつつもガラスの扉だけは諦めきれないようでしたので
メーカーでドア交換ができないのかなど、いろいろ調べたのですが
やはり趣向に見合うものはないしリフォーム事例もない。
でも・・・「誰もやってないっぽいけど・・なんか出来そうじゃない??」
簡単に言うと「ユニットバスのドアを外し、水漏れしないように枠を取付、ガラス扉を設置する」
という誰でも考えつきそうな事なのですがそんな話は聞いたこと無い。
というのはユニットバスのメーカー保証が受けられなくなりますし将来水漏れしたら・・・
と考えると設計者も施工者もリスクが高くて「そりゃー無理っすよー」としか言わないでしょう。
一応、数々の意匠性の高い浴室工事も経験ありますしいろいろな相談をアイデアを形にしてきました。
そこらの工事業者よりずっと安全を考えているという自負もある。
とはいえ、無茶を突っ走るようなことは決してしません。実行はあくまで出来る確信ができてから。
考えられるリスクを検討しつつ対処できる作り方、補強法を考え、
お客様にはそれでもなおあり得るリスクの可能性をご説明、
双方で納得の上で初の試み(?)を実行に移せるのです。
〓 Before 〓
既存は新品ではあるんですが・・・
よくある無難な洗面化粧台。新品ユニットバスもよくも悪くも普通・・・
0F既存洗面3 P1000933 
0A既存UB内1_P10107070B既存UB内2 _P10107080C既存UB内3_P1010709
〓 After 〓
そして改修後はガラっと・・・
1F竣工洗面3 P1030566 
1A竣工UB内1_P1030576
1B竣工UB内2_P10305771C竣工UB内3_P1030578
洗面室~ユニットバスまでの空間は間仕切りも変更していないのですが
この「Befor & After」変わり方・コストパフォーマンスにはお客様も驚き。
ユニットバス内部も不要なミラーや樹脂製の小物棚も外してしまいグレーに塗装、
バスタブに面する部位にはお客様が選んだタイルを貼ってイメージチェンジ。
注)これを見てユニットバスの壁に直接タイルを貼ったりしないでくださいね!
  ここにも見えない工夫が必要ですから。
UBドア枠はできるだけきれいに見える形状を検討したかいがあり、自画自賛の完成度。
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これからもずっと labo であり続けたいと改めて思う事例でした。