継ぐ

こんにちは。ここ何日かは少し涼しくて過ごしやすいですよねー! と言いつつ、この温度差にやられて体調を崩している人が近くにいてちょっと困ってます、4号です。

 

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さてさて、先日現場にお邪魔した日は、クロス屋さんが入っていました。クロスを貼る前に、パテを塗って、貼る面を整えているところです。大工さんの仕事もですが、下地作りが肝なのですね。

 

 

そして、こちらは二階の寝室からみた階段をかこむ窓枠。

 

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一見しただけでは、わかりませんが、写真の右側は元からあったもので、まだガラスの入っていない、手前側が今回あらたに作った部分です。

 

工事がはじまる前、ミヤコシさんに「今回は、マンションの設計者の気持ちを生かすようにプランしたい」という話を聞いた時には、ぼんやり聞いていただけだったのですが、二階に上がって、この枠を見たときに、その話が腑に落ちました。

 

たしか、昔のカタチを再現するとか、材料を再利用するとか、物理的なことだけでなく、当時のつくる人の意図を汲んで、さらに生かしてきたいという話でした。

 

階段を囲う、この枠を見ていると、マンション竣工当時の設計を担当した鈴木さん(仮名)も、実はここ全部をガラスにしたかったのではないかなぁーという気がしてきました。右の部分をガラスにするのだって、当時にしたら、ずいぶんな挑戦だったのだろうと思います。最初は、全部をガラス張りにするプランを上司に見せたけど、「何言ってんだ!鈴木!寝室には押入れがキホンだろー!!」とか言われてしまって、階段の手前側は泣く泣く押入れに。しかし、時を経て、こうして一面のガラス張り!! 当初の念願が叶って鈴木さんもどこかで喜んでくれているんじゃないかなぁ。

 

……ハイ、すみません。すべて私の勝手な想像が暴走してしまいましたが、ゆくい堂のつくる人たちは、もっともっと色んなこと想像して&妄想しておうち作っているきがします。資料をみても設計者のところには会社の名前しか残っていませんが、たしかに誰かの強い思いを感じる、そんなおうち。ミヤコシさんの新たな解釈で、さらにのびのびした雰囲気になった感じなのです!!

 

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ガラスの箱のとなりの、ちょっと奥まった空間は、このおうちの中でも個人的に一番のお気に入り。私なら、書斎っぽくして使いたいです。家族と一緒に本を読んだりするのもいいかも。

 

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上の二枚の写真では、床が白っぽく写っていますが、これから色が足されます。明るめのこげ茶。写真の印象よりも、あたたかい空間になりそうですよね。

 

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おうちの一部には、こんな質感の壁も残ります。こうゆうのが好きなひともきっといますよねー? 以前のお風呂場、新たに洗濯室になるところです。真剣に、住む人の毎日を想像しているからこそ、残すところと変えていくところがあるわけです。

 

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新しい場所に移ったお風呂。広々!そして再販物件でユニットバスでないのは、とても久しぶりだと思います! 窓も大きくて、気持ちよさそう。防水工事、塗装を終え、バスタブを待つばかりです。

 

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キッチンも着々と出来上がってきています。このグレーが絶妙です。

 

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こちらは前回のブログの子供部屋の収納。シンプルに潔くて、でも使い勝手は良さそうです! あとはハンガーのパイプがついて完成。使い方は、住む人へ委ねた感じがして最高! デスクを入れるのもいいし、モノが増えてきたらやっぱり棚を追加するのもいいと思います。

 

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階段つながりで、最後にもう一枚。1階の階段横には、人が通れるくらいのスペースあります。この余裕が、おうち自体のゆったりの雰囲気を作ってる気がしてます。階段に座って庭が眺められるのも、やっぱりいい配置!(鈴木さんやるなー!)

 

そしてそして、写真でもチラリと見えるお庭、芝生をはることが決定しました!!

 

そのあたり、また詳しく書けたらと思っています! このおうちのお披露目は、お盆明けになりそうですので、皆様お楽しみに!! 鈴木さんの意思を受け継ぐ、ミヤコシさんがとことん考えた作ったおうち、ぜひたくさんの方に見てもらいたいです。