残すを選ぶ。
朝はめっきり涼しく過ごしやすくなりましたね!なーんて、ついつい書いちゃいましたけど、ありきたりな季節のあいさつはササッと横に置いておきまして、その後も現場は着々と進んでいます!!
ある日、茗荷谷のFaceBook日報に、素敵な写真がUPされました。
「残すを選ぶ。」明朝体のタテ書きで載せたら、雑誌の表紙になるカッコよさ。(4号、実はむすぶ人の裏側でグラフィックデザイナーもやっているので、職業柄そうゆう妄想多めですw)。この写真、背景の車とか、グリーンとか、ゆくい堂ファンの方にはもうおわかりでしょう、ゆくい堂の本拠地・上野です。
前回のブログで部屋の隅にあった床材が、上野に運び込まれました。
家具職人コクブさんの手により、一枚一枚丁寧に再生中。釘をひとつひとつとりのぞき、ささくれだっているものはきれいに処理、そのほかも私にはわからないけど、ケアされているポイントは色々ありそうで、一枚ごとに状態が違うものをまた使えるように状態を揃えていくのは、なかなかに気が遠くなりますね。
「残す」方を選ぶのって、やっぱり簡単なことじゃないんですよね。改めて。世に「古材っぽいもの」は数あれど、本物の古材をみたらやっぱり全然違う。
そして、茗荷谷の現場にも「残す」があります。この階段の手すりも、そのひとつ。
「残す」とはいえ、そのままにするというわけではなく、手をかけるわけで。それだけ時間もかけるわけで。もはや「残す」じゃなくて、「生かす」なのかも。
はずしてとっておいた建具も、塗装をはがして、生かします。
ここまできれいに!!(って、さっきの写真とは違う扉っぽいですけど)
細かいところですが、ドアの枠についた塗装もやすりでトル。けっこう果てしない作業。
実は茗荷谷には、このほかにも「残す」がまだまだあります。つくる人掲示板には、わかりやすいサンルーフのことを書きましたが、今回のcottaの裏テーマは「残す」とか「生かす」だと工事が進んではじめてわかりました。そのコンセプト(というか、軸)は、ゆくい堂の全部の物件に共通する、ゆくい堂らしさで、それぞれのシリーズの雰囲気は、その上にのる最後の味つけみたいな。
息をするのも忘れてしまうような、かっこいい写真ばかり続いたので、最後はほっこり系で。現場に貼られた工程表の横に、赤ペン!フタは固定されていて、ペンだけ抜けるようになってた〜!便利〜!こうゆう現場ネタ、四号けっこう好きなのです♡