続・前の暮らす人のコト。
今日もあついですねー。猛暑日続きでクラクラしそうではありますが、多くの方はお盆休み目前で浮かれ気分だったりするのでしょうかー? 結ぶ人1号です。私も昨日とても嬉しいことがあったのでそのご報告です。
めでたく暮らす人が決ってすぐ、つくる人から『お母さんを呼びましょう。この家を見て頂きましょう。』の一言が。お母さんとは、、、この家の前の暮らす人です。ピンと来ない方は、まずはコチラをご覧下さい。
アポイントのお電話を差し上げた時から、『 わざわざお気遣い頂き有り難うございます。すごく嬉しいです。ぜひ拝見させて下さい。』と、とても喜んで下さり、都外から遥々お越し頂きました。
玄関扉を開けてすぐ、『キャー素敵っ!!』 『全く別の家ね。ハイカラねー!!』 『ホテルみたい!!』と。
挨拶もそこそこに家中をぐるぐるww
『 キッチンはちょうどココにあったわよね 』とか、『お姉ちゃんの部屋はココだったわよね』とか、私もその会話に混ざり、『この辺にあったダイニングテーブルでブルーベリー頂きましたよねー』なんてお話をしました。そして一通り見終わると、お母さんが鞄から何やら取り出されました。
それは数年前に亡くなられたお父さんの写真でした。『 お父さんにも見せてあげたかったの。30数年一緒に過ごした思い出の家だからね、きっと喜んでると思うわー 』と。お母さんのその言葉や表情からから、この家に対する愛着やお父さんに対する想いなどが一気に伝わり、グッと来ました。
住処に対する価値観は人それぞれで、けどおそらくゆくい堂のつくる人達は、それをとても大切な場所、価値ある場所だと考えるから、想いを込めてつくるんだと思います。そしてそれを良いと思って、買って下さる暮らす人も同様なんだと思います。
それに加えて今回は、前に暮らす人にも同じだったと感じることが出来ました。
ちょっと大袈裟に言えば、“住処を大切に思う”という共通の価値観でバトンを繋げた一つの奇跡。
昨日『大切なものでしょうから 』と、新築当時の青図をつくる人からお母さんへお返ししました。
以前の間取りを見ると、また話が弾んでいましたww お母さんはこの家が本当大好きだったんでしょうね。
中でも特にお気に入りだったお庭。『 お母さんが育てていた植物は小さなプランターに入れて、この家を見に来て下さった方々やご近所の方にお持ち帰り頂いたのですよ。』とお話したら、それにもとーっても喜んでくださってました。
はじめてこの家に訪れてからちょうど一年。振り返れば、ドラマチックなドキュメンタリーの見せて頂いた気分です。このスペシャルプロジェクトの登場人物みなさま、様々な感動をありがとうございました。
そして最後に。昨日お母さんがくれたニュージーランドのリンゴ。味わっていただきます!!